血圧が高くて運動をすすめられたけど、何をどのくらいすればいいんだろう?
まずは散歩(早歩き)から1日30分くらいを目標にしましょう!
高血圧に対する運動療法の効果と適切な方法
有酸素運動による血圧を下げる効果は、多くの研究結果から証明されています。
運動療法で下がる血圧は平均で収縮期血圧2-5mmHg、拡張期血圧1-4mmHgほどとされています。
思ったほど下がらないんですね・・・
こんなふうに思う人もおられるかもしれませんが、あくまでも平均ですのでこれ以上に下がる場合ももちろんありますし、糖尿病や高脂血症の予防・改善にも効果があるため、やる価値は大きいです。
運動の方法としては、
散歩(早歩き)、ランニング、サイクリング、水泳、などいくつかありますが、一番ハードルが低くて誰でも取り組めるのが”散歩”です。
時間は1日30分以上、または10分以上を数回に分けて40分程度が推奨されています。
そして大切なのはできるだけ毎日同じ時間に散歩することです。
運動療法を成功させるコツは習慣化させることです。
「週3回くらい」とか「時間がある時に」とかだとなかなか習慣化しません。
毎日同じ時間に散歩をするようになると、たまに雨などでできない日があると「なんとなく気持ち悪い」と感じるようになります。
こうなれば成功です。
運動療法に注意が必要な場合
運動療法に注意が必要なのは以下のような場合です。
- 家庭血圧160以上の重度の高血圧
- 心疾患・脳血管疾患がある
- 糖尿病網膜症がある
家庭血圧が160以上(診察室血圧180以上)のような重度の高血圧の場合は、まず薬で血圧をある程度下げることが優先になります。
血圧が落ち着いた段階で主治医と相談しながら運動療法を開始しましょう。
糖尿病網膜症がある場合は程度によっては運動療法を積極的に行わない方が良い場合があります。
眼底出血などを起こすリスクがあるからです。
糖尿病網膜症がある方は主治医と運動療法について相談するようにしましょう。
まとめ
高血圧の運動療法について解説しました。
ポイントは
- 時間は1日30分以上
- 毎日同じ時間に散歩する
ことで運動を習慣化することです。
運動療法に注意が必要な場合があり
- 家庭血圧160以上の重度の高血圧
- 心疾患・脳血管疾患がある
- 糖尿病網膜症がある
などに当てはまる人は主治医に相談するようにしましょう。