糖尿病と歯周病って何か関係あるんですか?
糖尿病があると歯周病になりやすいですし、歯周病をしっかり治療することで血糖値が改善する可能性があります。
歯周病とは
そもそも歯周病とは何か?からおさらいすると、
歯みがきが不十分で、プラーク(汚れ)が歯や歯ぐきに付着することで炎症が起こることです。
わたしは歯みがきしっかりしているので大丈夫です!
そう思っている人でも、実は気づかないうちに歯周病となっている可能性があります。
歯周病は年齢とともに増えていき、50才以上の半数が歯周病にかかっているとも言われています。
加えて、糖尿病がある人は口の中に細菌が増えやすく歯周病になりやすいことが知られています。
歯周病の治療は血糖コントロールを改善する
最近注目されている話題として、歯周病の治療が血糖値を改善する可能性があるという事があります。
歯周病は歯の周りの「炎症」を起こす病気です。
この「炎症」は歯の周りに限らずですが、インスリンという血糖値を下げるホルモンの働きを邪魔します。
その結果インスリンの働きが悪くなり血糖値を上げてしまうというわけです。
歯周病を治療することで、「炎症」がおさまりインスリンが効きやすくなることで血糖値の改善が期待できます。
糖尿病患者さんでの歯周病治療については複数の研究で効果が確認されており、日本の糖尿病ガイドラインでも推奨されています。
まとめ
糖尿病の治療には歯周病のケアも大切、ということについて簡単に解説しました。
歯周病は歯の周りの「炎症」で、インスリンの効果を弱めます。
糖尿病で治療を受けている方は、一度歯科で歯周病の診察・治療を相談することをおすすめします。