糖尿病と診断されたら眼科への定期受診が大切:糖尿病網膜症の予防

糖尿病と診断されたら、眼科を受診するように言われたのですがなぜですか?

糖尿病の合併症の一つ、糖尿病網膜症は自覚症状が出にくく、診断のために眼底検査を行う必要があるからです。

糖尿病網膜症は悪化すると失明につながることもあるため、進行させない事が重要です。

糖尿病と診断が確定した場合(または強く疑われる場合)、原則として眼科へ紹介状を作成し受診していただく事になります。

糖尿病と診断されたら、どのくらいの頻度で眼科受診が必要?

日本の糖尿病ガイドラインでは、
「眼科を定期受診することが糖尿病網膜症の発症・進行の阻止に有効である」
と強く推奨しています。

どれくらいの頻度で受診すべきか?については厳密に検証した研究結果があるわけでは無いですが、
血糖コントロールが良好であれば年に1回程度の眼科受診が推奨されています。

血糖コントロール不良、すでに網膜症を発症している場合などは、さらに短い間隔での受診が必要になる場合もあります。

糖尿病網膜症の発症・進行予防には血糖だけでなく高血圧の治療も大切

糖尿病網膜症にならないように、糖尿病をしっかり治療する必要があるんですね!

その通りです。そして血糖だけでなく高血圧の治療も大切です。

糖尿病網膜症の発症・進行予防には血糖コントロールを良好にする事はもちろんですが、高血圧を適切に治療することも大切です。

血圧は糖尿病網膜症の発症・進行に関わるリスクファクターとして日本人を対象とした大規模研究でも確認されています。

糖尿病になったら自宅での血圧を定期的に測る習慣をつけましょう。

まとめ

糖尿病と診断されたら糖尿病網膜症の発症・進行を阻止するために眼科への定期受診が大切です。

糖尿病の治療はもちろん、高血圧も合わせて治療していくことが糖尿病網膜症を進行させないために重要です。

糖尿病と診断されたら眼科受診、血圧測定の習慣をつける、を忘れないようにしましょう。

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