子どもの溶連菌感染症とは?

子どもが溶連菌と診断されたけど、どんな病気なんだろう?保育園はいつから行っていいのかな?

お子さんに多い病気ですし心配ですよね。できるだけわかりやすく解説していきます。

溶連菌感染症とは

溶連菌という細菌による感染症で、主に「のど」に感染して咽頭炎を起こすことが多いです。

保育園や幼稚園に通いはじめる3才ごろから小学生くらいまでに多い感染症です。

咳や鼻水などの症状が出ずに、発熱とのどの痛みが中心となることが特徴的です。

他にも菌はいろいろあるのに、どうして溶連菌が有名なんですか?

溶連菌による咽頭炎は、リウマチ熱や糸球体腎炎といった特殊な病気を起こすことがあるため注意が必要だからです。

適切に治療しなかった場合にリウマチ熱を発症することで、後々心臓の弁の病気を起こすことがあるため、治療をしっかりする必要があります。

溶連菌感染症の検査

一般的には抗原検査による迅速検査が実施されることが多いです。

症状や周囲の流行などの状況から判断して検査を実施します。

溶連菌感染症の治療

ペニシリン系の抗菌薬(サワシリン、ワイドシリンなど)を使うことが一般的です。

溶連菌による咽頭炎の治療で最も大切なことは治療期間です。

10日間抗菌薬を飲み切る必要があります。

先ほど説明したリウマチ熱を予防するために、しっかりと10日間飲み切ることが重要です。

抗菌薬を内服しはじめると1−2日ですぐに解熱することも多いですが、解熱したからといって途中でやめてしまわないように注意しましょう。

溶連菌にかかったらいつから登園していいの?

厚労省の出している「保育所における感染症対策ガイドライン (2018 年改訂版)」では、

溶連菌に感染した場合の登園の目安は、「抗菌薬の内服 後 24~48 時間が経過していること」とされています。

抗菌薬を内服して24時間程度たつと、感染力はほとんど無くなります。

抗菌薬内服して24時間以上経過しており、解熱して元気であれば登園して良いでしょう。

また飛沫感染や接触感染、経口感染により感染するため、手洗いの励行等の一般的な予防法を実施することが大切です。

まとめ

子どもの溶連菌感染症について解説しました。

抗菌薬を10日間しっかりと内服することで、リウマチ熱を予防することが重要です。

登園のタイミングについては抗菌薬内服から24時間以上経過しており、かつ解熱していて元気であることを目安にしましょう。

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