最近よく「かかりつけ医を持とう」って聞くけど、かかりつけ医って何なのかよくわかりません・・・
簡単に言えば、あなたの普段の病状をよく知っていて、困った時に何でも相談できる医師です。
かかりつけ医とは
厚生労働省のホームページによれば
かかりつけ医とは
”健康に関することをなんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介してくれる、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師”
と定義されています。
もう少し簡単に整理すると
- 健康に関することを何でも相談できる
- 必要な時に専門医に紹介してもらえる
- 病気の予防や早期発見をしてくれる
という事になります。
基本的には内科の医師であることが多いですが、上記の要素を満たしていれば何科の医師でもかかりつけ医になりえます。
それではかかりつけ医を持つメリットについてもう少し具体的に掘り下げてみます。
かかりつけ医を持つメリット
健康に関することを何でも相談できる
かかりつけ医はあなたの普段の様子を知っているので、ちょっとした体調の変化や病状の変化を相談しやすいです。
毎回違う病院、医師に診察を受けていると、どうしても普段とどう違うのか、調子が良い時はどうなのか、という事が伝わりにくく、正しい判断ができない場合があります。
また、あなたの価値観や家庭の状況などについても知っているので、あなたに合ったアドバイスが受けやすいです。
必要な時に専門医を紹介してくれる
体調の変化・病状の変化の相談を受けて、診察してた上で専門医への紹介が必要であれば、かかりつけ医が紹介状を書きます。
この紹介状にこれまでの病気の経過、検査結果、現在の薬の内容などが記載されますが、これがあることで専門医がスムーズに診療を進めることができます。
また最近は大きな病院を受診するにあたって、紹介状が無いと「選定療養費」がかかります。
2022年10月1日より、初診で7000円以上(医療機関によって異なる場合あり)支払う必要があります。
これは厚生労働省が、普段の健康管理は地域のクリニックで行い、専門医の診療が必要な時に大きい病院を受診するという仕組みをすすめる方針だからです。
かかりつけ医を持っていないと、自分の判断で、選定療養費を支払って、大きい病院を受診することになりかねません。
病気の予防や早期発見をしてくれる
かかりつけ医の役割の一つに、病気の予防や早期発見があります。
これは症状が無い時に、必要なワクチンを接種したり、日常の健康管理の中で病気の早期発見をして、悪くなる前に治療したり専門医へ紹介をするという事です。
これは定期的に診察をしているかかりつけ医でないとなかなか難しい事です。
ワクチン接種のためだけに大きな病院を受診するのは大変ですし、症状がほとんど無い状態で大きな病院を受診しても何科を受診して良いか分からず現実的では無いからです。
ですが、この予防・早期発見こそが病気を悪化させないために最も重要であり、だからこそかかりつけ医を持つということが大切だと言えます。
まとめ
かかりつけ医とは
- 健康に関することを何でも相談できる
- 必要な時に専門医に紹介してもらえる
- 病気の予防や早期発見をしてくれる
という特徴があります。
あなたの身近で受診しやすいクリニックの医師がかかりつけ医となってくれる可能性があります。
当院ではかかりつけ医としての役割を重視しています。
体のことでお困りの事があれば、いつでもご相談ください。